カラーセラピーとは NO2

日本語では『色彩療法』と言いいます。

古代、人間は体に色を塗ったり、宝石などを身に着けたりすることで、魔除け、治療、心や体の健康に用いてきました。

現代では、色の生理的効果や心理的効果を利用して、カラーサンプルから色を選び色の意味を通じてカウンセリングや治療、健康法の研究などがなされています。

・色が心に与える影響については昔から注目されてきた

色には、気持ちを落ち着かせたり、気分を上げたりとさまざまな効果があります。
私たちの身の回りにも、色の効果を狙ったものはたくさんあります。

たとえば、飲食店で回転率を上げるために暖色系の色が使われていたり、学習塾では生徒の集中力を高めるために寒色系の色が使われていたりするでしょう。
色彩が心に与える影響については、多くの学者の間で研究が進められてきました。
なんと、色彩心理学の基盤が作られたのは、1810年と今より200年以上も昔の話です。

ドイツの詩人として有名なヨハン・ヴォルフガング・ゲーテが、色彩論という色彩についての理論を展開しています。
色が心に影響を与えることは、昔から注目されてきたことなのです。

・自分を見つめ直すきっかけになる

カラーセラピーで相談者に選んでもらう色は、その人自身の心を表しています。
その人の本質や人生のテーマ、強みや才能といった事柄を知ることができるのです。
そのため、カラーセラピーは、自分自身や相談者の人生に色どりを添える手段として、多くの人に注目されています。

自分自身のことが分からないという人は意外にもたくさんいるものです。
嫌なことから逃げたいと自己防衛本能が働いてしまい、無意識のうちに自分自身の感情から目を背けてしまっている人は少なくありません。

しかし、自分の感情と向き合う機会がないと、自分を見失ってしまう可能性が出てきます。
何をしたいのかが分からずに気持ちが不安定になり、人生について悲観的になってしまうケースもあるのです。

そんなとき、カラーセラピーならば、色を通して自分では気づけない感情と向き合うことができるでしょう。
現代社会はストレスが多くのしかかるからこそ、気持ちを軽くするためメンタルケアが必要とされています。

海外ではカラーセラピーのようなメンタルケアは、ごく当たり前に世間に浸透しています。
何か悩みがあったり、人生プランを立てたりするときに、気軽にセラピーを利用しているのです。
日本でも注目され始めているので、カラーセラピーを学ぶ人は増えています。

・色の効果で自律神経を整える

色には、自律神経を整える効果があるといわれています。
自律神経は、人の体の調子を整えるうえで欠かせない神経です。
自律神経が乱れてしまうことで、体や心に支障をきたすことがあります。
なぜ自律神経が乱れてしまうかというと、原因としてはストレスや疲労などが考えられます。
ストレスや疲労がたまることで自律神経が乱れ、さらなる体調不良に繋がる危険性があるのです。

そこで、自律神経を整える方法として、カラーセラピーが用いられています。
色で気持ちを整えることで、感情の起伏が激しくならないように抑えることができ、ストレスがたまるのを防げます。

自分に必要な色で、心身をケアーすることをカラーヒーリング(色彩処方)と言います。